タピオカミルクティーっていくらで作れるか知ってる?《原価のお話①》
新年明けましておめでとうございます。
新年一発目のブログはいろいろな商品の原価率について書いていこうと思います。
商品やサービスを買うときに、それらにかかった費用、すなわち原価を気にする人は多いのではないでしょうか。
原価が高いか安いかによって自分が得をしたのか損をしたのかを判断するからだ。
極端な例を挙げよう。
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100円の商品の原価率30%と原価率10%ではどちらが得だろうか。
・原価率30%ということはその商品を作るのに30円かかったということ
・原価率10%ということはその商品を作るのに10円かかったということ
店側は原価率が低い方が得である。
(100円-10円=90円が儲け)
(100円-30円=70円が儲け)
↑90円儲けられる方がいい
逆に我々消費者側は原価率が高い方がお得感がある。
人件費などの経費を一切無視した計算だが、店側は原価率を下げようとしているのが分かる。
しかしそれを我々に悟られてしまうとお得感が感じられなくなり、消費者は買わなくなる。
ここの駆け引きが中々難しいのがビジネスだ。
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今回はさまざまは商品やサービスの原価を知ることで、今後商品やサービスの見方が変わるはずだ。
まず原価とは何か調べてみると、Wikipediaにはこう記されています。
原価(げんか)とは、会計の用語で、特定の目的を達成するために消費される経済的資源を貨幣で測定したものである。 小売業の場合は販売額から利益を引いたもの(売上原価)を指す。 製造業の場合は商品を製造するためにかかった材料費に加え工員の労務費・工場の光熱費・その他の経費全てを足し合わせたものを原価(製造原価)と呼ぶ。
どの立場から原価を説明するかによって若干変わるのが原価だ。
スーパーなどの小売業は販売額から利益を引いたものなので例えば、100円でポテチが売れて、利益が30円なら売上原価は70円ということになる。
メーカーなどの製造業はその商品ひとつを生み出すのにかかったお金全てを足し算すると思えばいい。
例えばポテチを作るお金や人件費、工場の光熱費など諸々の足し算の合計だ。
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原価についての説明はこのくらいにして早速見ていこう。
①タピオカミルクティーの減価率は約10%⁉︎
未だに根強い人気を誇るタピオカの販売価格が500円だとすると、その原価率は約10%である。
つまり500円のタピオカができるまでにかかるお金はたったの50円
ここには人件費や店舗家賃などのお金は入っていない純粋な食材料などの原価だ。
内訳は下記の通りだ。
容器:約10円
ストロー:約5円
ミルクティー:約30円
タピオカ:約6円
なぜここまで安く作ることができるのかというと、タピオカを輸入品の安いものを使っているからだ。
一般的に飲食店の原価率が約30%と言われているので、タピオカの約10%はかなり安い。
つまり店は売れば売るほど儲かるということ。
②牛丼の原価率は約31%
牛丼は並盛り一杯350円と非常に安価であるが、果たして店側は利益を出せているだろうか。
肝となる牛肉はアメリカやオーストラリア産を大量に仕入れて使っている店が多く、値段は国産の三分の一以下。
関税が38.5%でも1キロ800円前後なのである。
以下内訳である。
牛丼70g :約56円(原価全体の50.5%)
たまねぎ:約5円(原価全体の4.5%)
たれ:約20円(原価全体の18%)
ご飯:約30円(原価全体の27%)
つまり350円の牛丼の原価は約111円である。
ここに人件費やその他経費が乗っかった残りが店側の利益ということになる。
③エナジードリンクはただの清涼飲料水
若者を中心に人気のエナジードリンクだが、原価は1本あたり約20円ほど。
普通のジュースと成分は違えど原価率はほとんど同じだ。
エナジードリンクの価格は約200円なので原価率は10%ほど。
タピオカ同様売れば売るほど儲かる商品なのだ。
1点、なぜ日本のエナジードリンクが清涼飲料水なのかというと、厳しい薬事法の医薬部外品規格を通るための手間がかかる為である。
なので例えば海外のレットブルと比較して、日本ではタウリンがアルギニンに置き換えられている。
※日本では合成タウリンが医薬品扱いで、添加すると栄養ドリンクになる
以上、今回は身近に感じられる商品3選をご紹介した。
また別の記事で他の商品なども紹介していく予定なので良かったら参考にしてほしい。
それでは次の記事でお会いしましょう。
参考文献:お店がバラせない「儲け」の秘密