回転寿司はなぜ儲かるのか?《原価のお話③》
おはようございます。
今回も前回に引き続き原価のお話になります。
まだまだ紹介したい原価の世界がありますので早速いきましょう。
①回転寿司はなぜ儲かるのか?
私は家族含めて全員寿司が大好物だ。
食の好みというのは育った環境に左右されると思うが、寿司はまさにその典型例だった。
祖父が大好物でお正月には決まって寿司を出前した。
※母方の祖父
母はそれに影響を受けるどころかむしろ寿司は嫌いだったが、婿養子できた親父は寿司が好きだった。
それに影響されて私も寿司が大好物だ。
今回は回転寿司の原価について見ていこうと思う。
基本的に一皿100円と設定されている世界での原価は下記の通りだ。
・ウニ85円
・マグロ78円
・ハマチ66円
・イクラ65円
・キングサーモン64円
・かにサラダ63円
・味噌汁10円
・ケーキ68円 …
原価の高いものを書いたがやはりウニはいい原価するようだ。
こうして原価の高いものと低いものを混ぜて販売することで利益バランスを図っているのだ。
他にも原価率の低いデザートメニューを充実させたり、人件費を抑える為にオートメーション化をしたりと様々な工夫をしている。
②ハンバーガーの原価率は45%で超優等生⁉︎
昔上海の高校で約三年半を過ごしていたのだが、ある時期狂ったようにマックを往復していたことを今思い出している。
多い日では一日二回マックへ行っていたこともあるほど、どハマりしていた時代がある。
マック含めたハンバーガー屋だが原価率は決して低くない。
内訳
・パン10円
・野菜12円
・肉20円
・ソース8円
つまり販売価格120円のハンバーガーの原価は50円となり、その原価率は驚異の42%
これだけでは儲からない為、様々な工夫をしている。
看板となるメニューの販売数を増やすことで商品一個あたりの固定費を減らし、利益を伸ばす戦略を取ったり、原価の安いポテトやドリンクなどセットメニューを進めたりする。
ポテトの原価:3〜7%
ドリンクの原価:5%未満
メニューの中で我々消費者にとってコスパがいいのは、
・シンプルなハンバーガー(45%)
・チーズバーガー(40%以上) などだ。
つまり「ご一緒にポテトはいかがですか?」は店側が利益を確保するための必死の訴えなのである。
③ガソリンスタンドの命運はセルフにあり!?
若者の車離れが頻繁に起こっている中、かく言う私も車を所持していない。
今では交通も便利だし、どこか遠出をする際は親に一日だけ借りている状況だ。
車はなんといってもその維持費が物凄く高い。
なのでお金に余裕がない私は当然無理をして買う必要のないものなのだ。
そんな車を持つと切り離せないのがガソリン代だ。
だがそのガソリンスタンドの店舗数は年々減ってきている。
理由は2010年の消防法改正で、40年以上前の地下貯蔵タンクの改修が義務付けられ、その高額な費用に耐えられずに廃業するケースが多かった。
経済産業省資源エネルギー庁の「揮発油販売業者数及び給油所数の推移」のデータを見ると、1994年には約6万店舗でピークを迎えていた店舗数は2019年には2万9,000店を切っている。
それでは1L165.8円のガゾリンに占める割合を見ていこう
・原油輸入価格:72%
・石油税・関税:2%
・元売粗利益:15%
・ガソリン税:53.8%
・卸売り粗利益:5%
・小売粗利益:5%
・消費税:13%
※販売価格の4割以上が税金で占められる
ご覧の通りガソリンだけでは全く儲からない為、油外収入の洗車、車検などの点検整備、オイル・バッテリー・タイヤの交換、用品の販売、保健反バオ、板金・修理で収益を上げている状態なのだ。
最近はセルフサービスで行うスタンドが増えてきている。
これもガソリン価格を安い価格に設定して集客しつつ、手間はかけずに油外収入に力を注ぐ生き残り術なのである。
以上、如何でしたでしょうか。
全三回にわたって原価に関しての記事を書きました。
今回が最後になります。
こうして原価の秘密を知ると世の中いろいろ知恵を絞り出して生き残っているんだな〜と考えさせられます。
個人的にすごく興味の持てる分野でしたのでご紹介しました。
気になった方は他にもいろいろな業界や商品、サービスにメスを入れているので是非手に取って読んでみてください。
それでは。
おはようございます。
今回も前回に引き続き原価のお話になります。
まだまだ紹介したい原価の世界がありますので早速いきましょう。
①回転寿司はなぜ儲かるのか?
私は家族含めて全員寿司が大好物だ。
食の好みというのは育った環境に左右されると思うが、寿司はまさにその典型例だった。
祖父が大好物でお正月には決まって寿司を出前した。
※母方の祖父
母はそれに影響を受けるどころかむしろ寿司は嫌いだったが、婿養子できた親父は寿司が好きだった。
それに影響されて私も寿司が大好物だ。
今回は回転寿司の原価について見ていこうと思う。
基本的に一皿100円と設定されている世界での原価は下記の通りだ。
・ウニ85円
・マグロ78円
・ハマチ66円
・イクラ65円
・キングサーモン64円
・かにサラダ63円
・味噌汁10円
・ケーキ68円 …
原価の高いものを書いたがやはりウニはいい原価するようだ。
こうして原価の高いものと低いものを混ぜて販売することで利益バランスを図っているのだ。
他にも原価率の低いデザートメニューを充実させたり、人件費を抑える為にオートメーション化をしたりと様々な工夫をしている。
②ハンバーガーの原価率は45%で超優等生⁉︎
昔上海の高校で約三年半を過ごしていたのだが、ある時期狂ったようにマックを往復していたことを今思い出している。
多い日では一日二回マックへ行っていたこともあるほど、どハマりしていた時代がある。
マック含めたハンバーガー屋だが原価率は決して低くない。
内訳
・パン10円
・野菜12円
・肉20円
・ソース8円
つまり販売価格120円のハンバーガーの原価は50円となり、その原価率は驚異の42%
これだけでは儲からない為、様々な工夫をしている。
看板となるメニューの販売数を増やすことで商品一個あたりの固定費を減らし、利益を伸ばす戦略を取ったり、原価の安いポテトやドリンクなどセットメニューを進めたりする。
ポテトの原価:3〜7%
ドリンクの原価:5%未満
メニューの中で我々消費者にとってコスパがいいのは、
・シンプルなハンバーガー(45%)
・チーズバーガー(40%以上) などだ。
つまり「ご一緒にポテトはいかがですか?」は店側が利益を確保するための必死の訴えなのである。
③ガソリンスタンドの命運はセルフにあり!?
若者の車離れが頻繁に起こっている中、かく言う私も車を所持していない。
今では交通も便利だし、どこか遠出をする際は親に一日だけ借りている状況だ。
車はなんといってもその維持費が物凄く高い。
なのでお金に余裕がない私は当然無理をして買う必要のないものなのだ。
そんな車を持つと切り離せないのがガソリン代だ。
だがそのガソリンスタンドの店舗数は年々減ってきている。
理由は2010年の消防法改正で、40年以上前の地下貯蔵タンクの改修が義務付けられ、その高額な費用に耐えられずに廃業するケースが多かった。
経済産業省資源エネルギー庁の「揮発油販売業者数及び給油所数の推移」のデータを見ると、1994年には約6万店舗でピークを迎えていた店舗数は2019年には2万9,000店を切っている。
それでは1L165.8円のガゾリンに占める割合を見ていこう
・原油輸入価格:72%
・石油税・関税:2%
・元売粗利益:15%
・ガソリン税:53.8%
・卸売り粗利益:5%
・小売粗利益:5%
・消費税:13%
※販売価格の4割以上が税金で占められる
ご覧の通りガソリンだけでは全く儲からない為、油外収入の洗車、車検などの点検整備、オイル・バッテリー・タイヤの交換、用品の販売、保健反バオ、板金・修理で収益を上げている状態なのだ。
最近はセルフサービスで行うスタンドが増えてきている。
これもガソリン価格を安い価格に設定して集客しつつ、手間はかけずに油外収入に力を注ぐ生き残り術なのである。
以上、如何でしたでしょうか。
全三回にわたって原価に関しての記事を書きました。
今回が最後になります。
こうして原価の秘密を知ると世の中いろいろ知恵を絞り出して生き残っているんだな〜と考えさせられます。
個人的にすごく興味の持てる分野でしたのでご紹介しました。
気になった方は他にもいろいろな業界や商品、サービスにメスを入れているので是非手に取って読んでみてください。
それでは。