梅宮まんたろう物語

憧れるよりられるタイプ

最近努力をしていても成長を実感できないあなたへ

こんにちわ。

 

ようやく熱も下がり、体調も回復してきました。

まだ咳が出るので自宅療養中ですが、ある程度のことは難なくこなせてます。

皆さんもコロナには気を付けてください。

 

 

さて今回のテーマは「成長」です。

 

私はやると決めたら結構追い込むタイプなのですが、

その努力が報われないことも多々。

 

又、やり始めは目に見える速度で成長を感じていたものの、

最近はあまり大きな成長は感じず、モチベーションが上がらない…

 

 

もうやめてしまおうかと悩んでいた時に

成長について学ぶ機会があり、モチベーションが維持できましたので

是非これは同じ悩みを持っている方にも伝えたいと思います。

 

 

①動かなければ成長はない-No doing , No growth-

 

まず初めに成長には3方向あるのをご存知でしょうか。

 

「広げる・高める・深める」です。

 

私は筋トレを2年半ほど続けているので筋トレに例えていきたいと思います。

 

 

まず広げるとは、量や種類をこなすことによって視野が広がる、経験の幅を持つといった成長です。

最初は軽いダンベルなどでも良いので体の様々な部位に効かせる筋トレを実践したり、

その筋トレ内容の量を少しずつ増やしていくことで成長します。

 

 

 

次に高めるとは、難度の高いミッションに挑戦し、それをクリアしたり、自分の弱点や立場を一段階高い場所に置いて物事に取り組むことで成長できます。

筋トレであれば今まで出来なかった重量にチャレンジすることで高めることができます。

 

 

 

最後に深めるとは、苦境や修羅場をくぐって乗り越えた時や、ひとつのことに限界を超えるまで関わった時、人は自分を「深める」ことになります。

筋トレでは自分の一歩先の限界を常に追いかけ、乗り越えていき、又それを継続することで深みのある成長ができます。

 

 

広げる成長は横軸に広がっていくイメージ。

高めると深めるは縦軸に広がっていくイメージです。

 

高めると深めるはいわゆる「一皮向けた」変化や、「大人になった変化」というやつです。

 

 

②技術的成長と精神的成長

 

初めに成長の3方向についてお話ししましたが、

次は成長の種類です。

 

人が成長し続けていく為には、この技術的な成長と精神的な成長の2つを育てていく必要があります。

 

まず技術的な成長について。

人はまず、技術的に成長をしたいという意欲を持ちます。

「自転車が乗れるようになりたい」とか

「試験でもっといい点数をとりたい」とか

「○○ができるようなりたい」といった感情です。

 

この「今はできないこと」が「できるようになる」という中に成長の大部分はあります。

 

 

 

それに対して精神的な成長は「それをやる意味」など内的変化にあります。

 

努力を途中でやめてしまったり飽きてしまう人はこの精神的な成長が置いてけぼりで

技術的な成長ばかりに目を向けているからです。

 

確かに技術的な成長は目に見えて実感できるので気付きやすいです。

でもいつかその成長スピードが目に見えないほど緩やかになったとき、

人は成長ができていないと考え、そこでやめてしまいます。

 

 

 

 

私も筋トレを始めて1年ほどは目に見えて体の変化を実感できました。

ですが1年を過ぎた頃から全く変わらなくなってしまったのです。

いつもより量をこなしても、重量を変えても全く変化なしの時期がありました。

 

そんな時、「自分の限界はここなんだろう」と思い、筋トレをやめてしまったこともあります。

 

でも本質は違いました。

 

 

 

精神的成長を育てていなかったことと、この後でお話しをする逓減変化について理解をしていなかったことが原因でした。

 

精神的な成長はできなくてもやり続けたり、そのものの意味を見出した時に育まれます。

 

皆さんも是非精神的成長を育ててください。

 

 

 

技術的成長:できた!や、もっとできた!という体験。技を極めたい意思。

精神的成長:やる意味を見出せた!や、持続すること。

 

 

仕事で例えるならば、

誰しも新入社員の頃は新しい業務を任され、技術が伸びる喜びがあります。

しかし、仕事に慣れてくるにしたがって惰性が生じ、モチベーションの低下やキャリア停滞感が出てきます。

その人が次の成長ステージに上がっていく為には内からの変化が必要です。

 

そしてその内的変化は次の技術習得を呼びます。

 

こうした双方の絶え間ない循環がキャリアを無限に開いていきます。

 

 

 

③成長には比例変化と逓減変化がある

 

比例変化とは投じた努力に比例して変化が起こる状況です。

仕事はもちろん、習い事やスポーツも始めたばかりの頃は勉強量・練習量に比例して

能力がきちんとあがっていきます。

 

ところが、何事もある程度のレベルに上達すると壁にぶち当たり、成長が鈍ってきます。

 

この状態が逓減変化です。

 

 

まさに筋トレ1年目で私がぶち当たった壁でした。

 

逓減変化時は努力しても変化が起きない状況に陥りますが、それでも努力をやめなかった時、ふと突然に、ジャンプアップの変化が起きます。

 

私は高校は上海へ留学しているのですが、最初は全く言語が理解できませんでした。

ですが、ちょうど3ヶ月ほどが経過する時、今まで理解できていなかった中国語が頭の中に入ってきたことを覚えています。

まさに言語能力と質とレベルがギアセカンドのように膨れ上がった瞬間を実感しました。

 

 

 

皆さんもそういう経験あるのではないでしょうか。

 

最初は努力をして成長を実感できたけど、どこかで壁にぶち当たる。

でもその壁を越えた瞬間があったと思います。

その時の成長は飛躍的なもののはずです。

 

 

 

私も海外留学でそれを経験していたはずなのに忘れて筋トレをやめてしまってました。

 

なんてバカなんだろうと思いました。

 

 

 

それからは筋トレをすぐに再開し、努力し続けています。

 

 

これは私の筋トレの変化の画像です↓

左がアメリカに住んでいた時で、筋トレをする前のデフォルトの体型です。

右が筋トレを始めて半年ほどの写真です。

 

やはり何でも努力し始めの頃は技術的な成長を実感しやすいです。

 

 

ここから1年経過すると、精神的な成長を育てていなかった私は筋トレをやめてしまいます。

 

ですが、成長についても知識を深めて筋トレを再開して2年が経過した私がこちらです。

 

 

努力しても成長を実感できず、壁にぶち当たっていた私ですが、

今は逓減変化の時だから成長が緩やかで目に見えないだけなんだ。

でもいつか飛躍的にジャンプアップする時がくるから努力し続けようと自分に言い聞かせました。

 

 

その結果、2年目にして飛躍的に体がデカくなりました。

 

 

現在は筋トレ歴2年半くらい?ですが、ちゃんと今も継続してます。

 

 

皆さんも今回の記事で成長について理解を深められたことと思います。

 

今何かに取り組んでいるものがあるならば、続けましょう。

 

いつかくる大飛躍の為に。

東京でコロナ感染者が1万6,000人!?〜オミクロン株BA.5について〜

こんばんわ。

 

2回目のコロナにかかって今日で4日目が終わろうとしていますが

依然として熱が下がりません。

37.5度あたりをうろうろ。

 

 

そういえば本日7/14(木)のニュースで

東京は1万6,000人もの感染者が出たらしいです。

 

 

 

しかもオミクロン株の変異種?的なものが流行しているようです。

 

その名も「BA.5」

 

なんかかっけえw

 

オミクロン株の一種なのだろうか。

 

元々BA.2というのが流行していたようだが

BA.5はさらに強力で、ワクチンをすり抜けて感染するらしい。

 

しかも一度感染したことのある人の免疫も関係なくすり抜けるらしい。

 

そりゃーもう無理やん笑

 

 

どうりで私も感染するはずだと思いました。

 

 

一度かかっていて、ワクチンも2回打っているので不思議でしたが

BA.5の記事を読んでからは納得です。

 

めっちゃパワフルウイルス笑

 

 

さらに肺で増殖しやすいという特徴から重症化しやすいリスクがあるようです。

BA.2と比較して約18倍も肺での増殖力が強いらしいです。

 

 

今までのウイルスと比較するとかなり強い菌であることや、

重症化のリスクを考えると非常に危険ですね。

 

最近はコロナも落ち着いてきて

飲み会や外出をする人も多い印象でしたので

これからもっと感染者数は伸びるのではないかと思います。

 

 

しかも肺で増殖するということで若者でも結構辛そうな人がTwitterでもちらほら。

 

こればっかりは基本的な予防対策(手洗いうがい、アルコール消毒など)をしていても

感染してしまうリスクは十分あるので極力外出しないのが得策ですね。

 

一体いつまで自粛するんだと嘆いてしまいそうですが

もうこれをすれば感染しないというものがない以上、

誰とも会わないようにするしかないですね。

 

 

私の会社は今週一の頻度で営業は在宅勤務をしてますが

もっと今後は増やしてほしいものです。

(歴史ある会社なので中々ルールを変えるのは難しい…)

 

 

兎にも角にも今現在まだ感染していない人は幸運なので

是非このまま逃げ切ってほしいです。

 

出来ることは基本的な感染対策を継続しつつ

もう人に会わないことくらいしか予防策ないですよね!?

 

 

とは言え完全に社会と分断することも人間無理だと思うので

中々難しいところですよね。

 

毎日在宅勤務になったとして

24時間365日ずっと家の中にいたら頭おかしくなります笑

 

もうこればっかりはこうすれば良いみたいのがないので仕方がないですね。

 

 

 

ひとまず私はまだ熱が下がらないのと

咳が時々出るので本日も安静にして寝ます。

 

明日で5日目。

 

せめて熱は引いてほしいと願うばかり。

 

 

【解説】マンガでやさしくわかる起業

こんにちは。

 

今回は中野裕哲さんの書かれた「マンガでやさしくわかる起業」を簡単に解説していきたいと思います。

 

この本は独立して起業をしてみたいけど具体的にどうやったらいいのか分からない人へマンガを通じて丁寧に起業するまでのステップを解説した内容となっている。

 

この本を読めば起業をするとはどういうことなのかが順を追って理解できる。

 

 

それでは早速始めよう。

 

 

■起業の準備をする

■事業計画を立てる

■資金計画を立てる

■計画を具体化していく

■事業のスタートに備える

 

 

 

■起業の準備をする

 

①分野を絞るときの3つの要素

 

起業すると決心して最初にすべきことはどんな分野で起業をするのか、方向性を決めることです。

その方向性は次の3つが重なったところで起業すると良いでしょう

 

・人生で実現したいこと

・自分ができること

・社会が求めていること

 

この3つのうち1つでも欠けていることがあれば、起業しても上手くいく確率は下がってしまうでしょう。

 

そしてもう一つ大事なことは、数字的なアプローチで問題ないか検証してみることです。

 

いくらこの3つが重なるところで起業しても利益が上がらないようなビジネスであれば、維持ができないからです。

 

本書ではワークシートを通してなぜ起業をしたいのか?や、自分の強みについて振り返りをして、これら3点をしっかり棚卸しをしていけるようになっている。

 

・一体どんなことを実現させたいのか

・自分の強みはなんなのか

・そこに社会的ニーズはあるのか

 

をしっかり棚卸しすることで起業する方向性を固めていくことが大事である。

 

 

②資金を貯める、管理する

 

起業するためには元手が必要です。

 

お金を貯めてこれを自己資金とし、足りない分は操業融資を借りてまかなうのが起業のセオリーです。

 

なので今あなたが会社員であるのならば毎月コツコツ貯金する習慣はつけておきましょう。

 

なぜなら、融資制度にもよりますが、通常、自己資金は事業全体でかかるお金の1/10〜1/2は必要とされています。

つまり自己資金0で全額を創業融資でまかなうのは、ほぼ不可能ということになります。

 

また、一時的に誰かに借りてきたお金はいわゆる見せ金であり、自己資金としては認められません。

 

それに貯金は創業融資を受ける際にも非常に活きてきます。

 

起業を目指して給料からコツコツ毎月積み立てたお金を自己資金とするケースの方が、金融機関から見たら評価が高いことになります。

 

「貯めらる人」は「返せる人」「信用できる人」となるわけです。

 

 

■事業計画を立てる

 

①事業コンセプトの3要素を具体化する

 

まずは仮設を作ってみることが大切

 

・誰に

・何を

・どのように売るか

 

この際かなり細かくイメージを作ることが大事です。

 

《個人がターゲットの場合》

・どこに住んでる?

・何歳くらい?

・性別は?

・どこに通勤している?

・どんな職業?

・どんなことに関心を持っている?

・どんな家族構成?

・どんなことに共感する?

 

《法人がターゲットの場合》

・どこにある会社?

・業種は?

・従業員数は?

・平均年齢は?

・資本金は?

・社長は何歳くらい?

・どんなことが経営課題?

 

など細かくまずはターゲットを絞っていきます。

 

ちなみに本書の主人公秋吉はるかは実家の野菜を使った居酒屋での起業を考えており、そんな彼女が立てたターゲットは下記です。

 

「田舎の味」が心に沁みそうな40代〜50代の中高年男性

都心まで電車で1時間の埼玉在住、新宿の大手企業本社に勤務。

50歳男性。

地方出身で大学入学時代から東京在住。

家族構成は妻と高校生と大学生の子供2人。

仕事が終わり、すぐに家には帰りたくない。

たまには癒しが欲しいと考えている。

 

と、まるで刑事ドラマの犯人並みに細かくどんな人に来てもらいたいのかイメージを固めます。

 

そして細かくイメージしたターゲットへ何を提供するのかを次に考えます。

 

《飲食業だとしたら》

・業態は?

・オフィス街?住宅街?

・だいたいのエリアは?

・座席は?

・雰囲気は?

・営業時間は?

・客単価は?

・一押しの看板メニューは?

・お酒は提供する?どんなお酒?

 

コンサルタント業だとしたら》

・誰がコンサルティングを提供する?

・どんな手法?

・価格は?

・課金方法は固定?成果報酬?

・提供期間は?

・支払い方法は?

 

 

 

②具体的に行動をしていく

 

イメージした人たちへどんなものを提供できるのかをしっかり落とし込んでいったら、次にそれが正しい判断かどうか具体的に行動しながら検証してみましょう。

 

同時にどのように売ればいいかも検証していきます。

 

ヒアリング

 →お世辞を言われないある程度遠い存在の人が理想です

 →ターゲットとしている層の悩みや、価格設定が適正かどうか、どこを改良したら

  もっと良くなるかをヒアリングしていきます

・市場調査

 →手っ取り早いのはネット検索です

  ライバル店などを検索し、ホームページから外装、内装、メニュー構成、価格帯、場所

  などをチェックします

・競合調査

 →実際にライバル店に足を運び、商品・サービスを購入してみましょう

  

 

③事業計画書に落とし込む

 

事業のコンセプトができたら、ざっくりと事業計画書に落とし込んでみましょう。

事業の中身を検討しながら、何度も何度も精査しながら書き直すことが重要です。

その経緯で、客観的、論理的に事業の方向性を自己チェックすることが可能となります。

 

本書では事業計画書の各項目と記載する際のポイントが丁寧に解説されています。

 

今までに事業計画書を書いたことがない人も順を追って作成していけるでしょう。

 

 

■資金計画を立てる

事業計画書をもとに資金計画を立てる

 

①創業資金を計算する

 

事業計画書をもとにして、資金計画書を作成しましょう。

創業資金はいくらか、それをどんな手段で調達するのかという2つの視点で考えながら計画します。

 

創業資金=設備資金+運転資金×3ヶ月分程度

 

設備資金:オフィス、店舗の敷金・保証金(不動産屋を回り、想定する物件を探す)

    :内外装、看板作成費(条件を揃えたうえで各業者に相見積もりを依頼)

    :車輌、机、椅子、パソコンなど(条件を揃えたうえで各業者に相見積もりを依頼)

 

運転資金:仕入資金(仕入価格、最低ロット数、支払条件などを確認)

    :役員報酬(生活するうえで最低限必要な額などを参考に決める)

    :従業員等の給与(雇用形態別の人数と賃金などの待遇を検討)

    :社会保険料(社会保険料の対象者の給料の13%程度)

    :家賃(想定物件の家賃)

    :広告宣伝費(広告手段と予算を決める)

    :税理士等顧問料(初回の相談段階から顧問料等を確認しておく)

    :支払利息(当初借入金×金利÷12ヶ月で計算)

 

 

②出資について検討する

 

必要資金を検討した結果、自己資金だけではまかなえないことが判明した場合、どんな調達手段でお金を集めるか検討します。

 

1:家族、友人、知人などからの出資、贈与

2:エンジェルからの出資

  →エンジェルとは個人投資家の中で、特に起業当初の会社に対して積極的に

   投資を行う人のことです。

3:ベンチャーキャピタルからの出資

  →ベンチャーキャピタルとは、高い成長性があると見込まれる未公開企業に対して、

   投資する会社。出資のハードルは高く、よほど革新的な技術、アイデア

   ノウハウがなければ出資してもらうことは難しいでしょう。

 

 

③融資の種類

 

起業時の資金調達は、自己資金で足りない部分は融資で調達するというのがメジャーな手段です。

借入先としては以下のようなものがあります。

 

・日本制作金融公庫

 →審査スピードが早い

 →自己資金要件がゆるい

 →無担保・無保証で融資限度額の枠が大きい

 

自治体の創業融資

 →金利が低い

 →利子補給制度、信用保証料補給制度

 →融資実行までに長期間かかる

 →自己資金の要件が厳しい

 

・金融機関のプロパー融資

 

・身内などから借入れ

 

 

各項目の詳細な解説や、融資を受ける為のポイントなどが丁寧に解説されています。

 

 

 

■計画を具体化していく

 

ここまで進んだら、会社形態にするのか、個人事業にするのか、組織形態を決めねばなりません。

 

会社を作る場合のメリットで一番大きいのは税金面でのメリットです。

 

まずは豊富な節税策。

個人事業主に対する給与はありませんが、会社であれば役員報酬を払い経費計上することが可能です。

さらに社宅の家賃を計上したり、役員退職金分を保険を使って積み立てたりと豊富な節税策があります。

 

さらには税率構造の違いもあります。

 

個人事業主は稼ぐほど所得税率が上がりますが、会社が課される法人税は基本的に一定率。

会社の利益にかかる税金(法人税、住民税、事業税の合計)は税率が最大で33%、180万円を超えると40%となります。

これに住民税の10%を加えれば、税率50%にもなります。

 

最初からある程度の利益が見込める場合は会社設立を検討した方が良いでしょう。

 

他にも会社設立と個人事業の比較をした表が本書には書かれています。

 

 

②起業する本拠地を決める

 

どこで起業するか、これも十分な検討が必要な項目です。

 

会社組織の場合、本店所在地をどこにするか、個人事業主の場合は主たる事務所、事業所をどこにするかです。

 

主な選択肢は下記の通りです。

 

・自宅

・賃貸オフィス、店舗

レンタルオフィス

自治体等のインキュベーションオフィス

・バーチャルオフィス

・間借り

 

 

③会社設立/個人事業開業の手続き

 

起業する本拠地が決まった段階で、会社設立もしくは個人事業開業の手続きをします。

 

会社設立には以下の手順で進めます。

 

《会社設立》

1:会社イメージの決定

2:基本事項の決定

3:資本金の決定

4:役員の決定

5:定款の作成

6:定款の認証

7:登記の申請

8:登記完了

9:事業開始

 

 

《個人事業》

 

1:会社イメージの決定

2:基本事項の決定

3:事業開始

 

 

■事業のスタートに備える

 

①役所への届出をする

 

登記が完了したら、各官庁への届出をします。

(個人事業の場合は登記は不要)

 

届出は大きく分けて、税務に関するもの、労務に関するものがあります。

本書に書かれたリストを参考に提出漏れがないよう確実に揃えていきましょう。

 

 

②銀行口座を開設する

 

個人事業だとしても事業用の口座を作っておいた方が良い理由は、プライベートの支出と事業用の支出を明確に分けることができるからです。

 

事業用の入出金だけに限られている方が楽に経理処理できるからです。

 

 

③融資の正式申し込み

 

この段階まできたら、融資の正式申し込みが可能です。

創業融資実行までの期間は、日本政策金融公庫であれば約1ヶ月、自治体では約2ヶ月。

飲食業などの物件取得が必須の業種では、スムーズな準備と手続きを心がけましょう。

 

 

④従業員の採用

 

従業員を採用すると決めたら、まずは待遇条件の検討です。

雇用期間、給与、賞与の有無、休日、勤務時間などを検討します。

 

事業計画書上の売上や粗利の水準も見ながら慎重に検討しましょう。

 

入社が決まったら、労働条件通知書を作成し、入社当日までに双方で交わします。

 

 

他にも本書には、細かく起業をするまでの流れや、それに必要な書類などが解説されている。

 

気になった方はぜひ本書を手に取ってみてください。

 

起業は決して甘いものではありませんが、最新の情報を収集し、事業計画を徹底的に検証し、万全の準備をすれば、それほど怖いものではありません。

 

もし、あなたの中に、やりたいことがあって、それに相応しい能力と経験を身につけているのなら、ぜひ起業を実現してください。

 

必ず本書が参考になるはずです。

 

 

 

 

 

 

【要約】転職と副業のかけ算

 

 

 

 

 

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この本はなぜ年収240万円の地方のホームセンター店長が、年収5,000万円を稼ぐサラリーマンになれたのかを解説した本である。

 

著書のmotoさんは4度の転職と、その経験を活かした副業を通じて、サラリーマンとして年収1,000万円、副業では年収4,000万円を稼ぐ人材となりました。

 

この本を読めばなぜ高学歴でも裕福な家庭に生まれたわけでもないmotoさんがここまでの収入を確立したのかがわかる。

 

さらにその具体的方法を丁寧に教えてくれている本だ。

 

転職したいけどどのようにしたら良いかわからない。

そもそも転職することが正しい道なのかもわからない。

副業をしてもどうせ大して稼げないだろう。

給料以外の収入がほしい。

老後のお金の不安を減らしたい。

 

 

そんな現状を変えたいと考えている人へおすすめの一冊である。

 

 

【今回のトピック】

・現職でまずは最大の成果を出す

・軸ずらし転職という考え方

・転職エージェントから「自分に合った求人」を引き出す方法

・本業を活かして稼ぐ「サラリーマンの副業」

・副業年収4,000万円でもサラリーマンを辞めない理由

 

 

現職でまずは最大の成果を出す

 

今日本の終身雇用は終わりを迎えようとしています。

 

 

こんなニュースを見たことは多いはずです。

日系最大手であるトヨタ自動車の豊田社長が言及した「終身雇用の限界」や

日本経団連の中西会長が発言した「終身雇用は制度疲労を起こしている」など、

 

こうした話題からもわかるように「大企業=安定」という概念は終わりを迎えようとしています。

 

そうした時代背景の中で我々サラリーマンに求められているものとは、

 

「個人で稼ぐ力を持つ」ことです。

 

これからの時代における安定の定義は企業への依存ではなく、個人で稼ぐ力にシフトしていくでしょう。

 

 

個人で稼ぐ力をつけていくというと、起業をイメージする人も多いですが、転職も副業も全く同じだということが本書を読んでわかりました。

 

どれも一つだけの組織に属さず、いつ首を切られても個人で稼いでいける力を養うことに必要なことです。

 

motoさんは副業に繋がるサラリーマン生活をしているので、幾度となく転職を繰り返していますが、個人の力で稼ぐという点では、副業が大きくなり、そのまま起業する方法もありだと私は感じました。

 

ここでは転職をすることでキャリアアップを計り、個人の市場価値を上げていく方法を解説していきたいと思います。

 

 

まず大前提として、現職で最大の成果が転職には必要になります。

 

当然、採用する側はあなたを採用することで我が社にどんなメリットがあるのですか?を気にします。

 

そしてそれを明確に証明できなければ今より高い年収でキャリアアップは難しいでしょう。

 

motoさんも新卒で最初は地方のホームセンターに入社しましたが、バイトみたいだと言われて馬鹿にされたそうです。

でもそこで腐らず、自分が成長できることは何でも挑戦していこうと決め、経営会議に出席できるよう交渉したり、店長になるためにお店の数字を見せて欲しいと懇願したのです。

 

周りはどうせ同じ給料なら頑張らない方がよいと考えている人もいましたがmotoさんは違いました。

 

ホームセンターの先の未来を見ていたのです。

 

私も新入社員時代は誰よりもがむしゃらで、他の同期が同期同士どんな仕事を任されたか話をしている中、自分の上司である係長の背中を常に意識してました。

 

あの人にもこんなすごい営業ができるのか・・・

 

それと同じ営業力がもし自分にもあったらどんな景色が見えるんだろう。

 

そう考えるとワクワクしながら毎日仕事をしてました。

 

 

会社で最大成果を出す、といってもどうすればいいのか分からない人もいます。

 

僕の場合はこの会社の社長だと自分を思い込みました。

 

若くして社長となってしまったが、現場経験もなにもないので一から学ばせてもらっているという物語を勝手に頭に作っていました。

 

目指すべきはこの会社に関わることは何でも知っている人。

 

だって社長なんですもん。

 

そう意識すると分からない単語が一つでも出れば即上司に聞きます。

社長はその単語聞いたことありませんでは済まされないからです。

そうして全てのことを語れと言われたら語れる状態にまずはなろうと努力しました。

 

motoさんもそうしてチャレンジを続けた結果、2社目である人材会社へと転職を成功させます。

 

 

転職する上で大切な考え方として、

 

「自分が成長できる企業はどこか?」という受け身な考え方ではなく、

 

「自分が成長させたい企業はどこか?」という視点でも考えていきましょう。

 

 

軸ずらし転職という考え方

 

motoさんの実践してきた転職方法は、年収の高い業界や職種に軸をずらす、「軸ずらし転職」という方法です。

 

年収というのは、「職種×業界」で大枠が決まります。

(もちろん役職や企業ランクと企業属性も関わってきますが、大きな要素は上記です)

 

 

つまり転職で年収を上げるには、「業界」か「職種」のどちらかの軸を「年収の高い業界」または「年収の高い職種」にずらすのが近道なのです。

 

特に業界は年収に大きく影響するので、業界を変える軸ずらしがオススメと本書には書かれています。

 

motoさんは1社目は小売業界、2、3社目は人材業界、4社目はIT業界、5社目は広告業界と、平均年収の高い業界へ「軸」を移しつつ、営業という職種の軸はそのままに、役職も上げて年収を増やしてきたのです。

 

 

 

転職エージェントから「自分に合った求人」を引き出す方法

 

転職エージェントを利用する場合は以下の特徴を知り、それに合った姿勢で面談に臨む必要があります。

 

①「求人大量収集型」:初転職〜2社目転職者におすすめ

 

大手転職エージェントが該当するので大量の求人を保有しており、数打てば当たる戦法でたくさんの求人を紹介してくれます。

リクルートエージェント」や「doda転職エージェント」などが該当します。

 

面談では「どんな仕事にも興味がある転職者」を振る舞うのがおすすめです。

 

大量に求人を見せてもらい、関心の有無で求人を仕分けていくうちに「自分は何に興味があるのか」「大事にしている軸は何か」「今、何に不満を感じているのか」などがわかるようになります。

 

その軸を見つけるためにも、たくさんの求人情報を出してもらってください。

 

 

 

②「一点求人コミット型」:2社目以降の転職者におすすめ

 

2回目以降におすすめなのが、「ギークリー」や「type転職エージェント」などの少数精鋭でやっている小規模〜中規模転職エージェントです。

 

このタイプは「あなたにはこの会社が合います!」と特定の求人を推してくる傾向があるので、その求人が自分に合うと思ったら受けると良いでしょう。

 

 

 

③「寄り添い提案型」:2社目以降の転職者におすすめ

 

ビズリーチ」や「キャリアカーバー」に登録している、個人や小規模な転職エージェントに見られるのが寄り添い提案型です。

 

このタイプの転職エージェントは、多くがビズリーチ経由で連絡してくるので、登録して接触してみてください。

 

DMなどを経由して、「転職しなくてもお会いして情報交換しましょう」と声をかけてくれるはずです。

 

中には寄り添いたい気持ちが強いあまり、面談で「生い立ち」から話を聞いてくる転職エージェントもいますが、面倒くさがらずに話をすることで、他の転職エージェントでは紹介してもらえないような求人をもうこともできます。

 

 

 

④「業界の情報通型」:同業志向の転職者におすすめ

 

多くの転職エージェントは人材業界の出身ですが、業界に特化した転職エージェントの場合、エージェント自身が金融業界やコンサル、ITなどの出身であることが多く、自身の業界での経験をもとに、キャリアアドバイスと求人提案をしてくれます。

 

このタイプは「コトラ」や「ムービン」が該当します。

 

 

 

⑤「ヘッドハンター型」:役職ありハイクラス転職者向け

 

役職(執行役員以上)のある人は、ヘッドハンターを利用した転職活動が効率的です。

 

有名なヘッドハンティング企業には「JOMONアソシエイツ」や「ロバアート・ウォルターズ」があります。

 

CEOやCOO、CFOなどをはじめとする幹部ポジションがメインなので、かなり特殊な動きをします。

 

 

 

 

本業を活かして稼ぐ「サラリーマンの副業」

 

転職を繰り返してキャリアアップができてきたら、その経験を一つのコンテンツとして発信していきましょう

 

「サラリーマンとして苦労して得たこと」や「自分の転職経験」などです。

 

motoさんはTwitterから自分の経験談の発信を始め、ブログやnoteでも収益に繋げています。

 

この副業は本業あっての副業なので、ブログなどが儲かったからといって本業を辞めてしまうと、そこで最新情報はアップデートされずに副業でも稼げなくなってしまうのです。

 

あくまで本業あってのコンテンツ配信なのです。

 

なので本業は辞めることなく常にキャリアアップを念頭に行動し続けるのです。

そしてそれをコンテンツとして発信する。

 

これがmotoさんが本書で強く伝えたいことだと思います。

 

 

 

副業年収4,000万円でもサラリーマンを辞めない理由

 

先ほども書いたように、motoさんの副業の情報源は「サラリーマンとしての経験」です。

 

そのため、サラリーマンを辞めてしまうと、自身の経験や知見をアップデートすることができなくなり、副業でお金を稼ぐことが難しくなります。

 

人の役に立つ情報は、常に最新かつ本質的なものでなければなりません。

 

一時期、「サラリーマンという働き方は搾取されている、社畜にならない方がいい」という風潮がありました。

 

しかし、個人的には、サラリーマンという形態が社畜なのではなく、働く上でのスタンスが問題です。

 

いつまでも会社に依存している人は社畜かもしれませんが、会社に依存せず、副業や社外活動を通じて活躍しているサラリーマンは、社畜ではありません。

 

転職と副業は、サラリーマンであれば誰でも使うことができる「術」です。

 

しかし、これを掛け合わせてキャリアを組み上げている人は、まだ多くありません。

 

本書は自分の市場価値にこだわってキャリアを築いた経験が語られており、まさに「転職と副業のかけ算」です。

 

 

「給料はもらうものではなく、稼ぐもの」

 

 

それを常に意識しながら行動することが大切です。

 

本書を読んで、自分も自分の市場価値をもっと意識して行動していこうと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

2回目のコロナになりました。

お久しぶりです。

 

わたくし、この度2回目のコロナに感染してしまいました。

 

流石に2回目はないだろう、と誰よりも思っていました。

 

 

 

初めてコロナに感染したのは2020年12月末。

当時はまだコロナという言葉自体も新しく、又ワクチン等もなく本当に苦しみました。

 

2021年の年明けは死んでたと思います。

 

その時は発熱と咳が主な症状で、味覚や嗅覚はありました。

熱は1週間ほどで下がりましたが咳が止まらず、気管支炎の一歩手前まで悪化しました。

仕事もトータルで1ヶ月は休みました。

 

あれから約1年7ヶ月。

 

またか、と。

 

 

2回目感染する人がいることは知っていました。

でもまさか自分がかかるとは思ってませんでした。

 

だって1回感染してますし、ワクチン注射も2回終わっているんですよ?

免疫はかなり高いと思うじゃないですか。

 

 

でも幸いワクチンのおかげか、1回目の感染より症状はまだ軽いです。

 

7/11(月)に発熱があり、夜中には最大で39.1度まで上がりました。

39度までいくとさすがに死にそうなくらい窶れます。

喉も痛いですし、関節も痛かったですが、

それでもコロナは疑ってませんでした。

 

アホですね笑

 

翌日病院へ抗原検査とPCR検査をしにいきました。

 

抗原検査の結果は見事に「陽性」

 

見事2回目の感染を勝ち取りました笑

 

 

 

現在の症状としては熱がまだ下がりません。

ずっと37.5度を維持してます。

一応解熱剤はもらっているのですが耐えられる辛さなので飲んでません。

 

あとは喉の痛みは引きましたが咳がまだ少し出ます。

 

味覚や嗅覚はあるので症状は前回と全く同じです。

 

 

なんだかなぁという気持ちです。

 

あ、それと食欲があまりなく、昨日は一食しか食べれませんでした。

買っておいた西京漬の魚を2匹焼いて食べました。

 

 

プリンとかアイスとかでもあれば食べれるんですけど

食欲は相変わらずないです。

 

筋肉落ちないでほしい…切実

 

 

一応10日間の自宅療養なので20日まで自宅警備員してます。

 

幸いゲームはできる体力あるのでゲームでもして気晴らしします。

ちょうど今夜からランクリセットなので。

 



とまあ、前回に比べたらだいぶ元気な方です。

 

家の中でなにか、料理したりゲームしたり、YouTube見たりする元気はあるけど

外で何かやる元気はないくらいの絶妙な体調です。

 

ま、そもそも外出禁止なので出れないですが。

 

 

さらに幸運なことに家族が近くに住んでいるので

最悪、何か頼めば買ってきてくれます。

1回目の時もドアの前におかゆの鍋が置いてありました笑

 

 

ということで2回目の感染したブログでした。

 

また更新します。

 

【解説】会社を買って、起業する。超低リスクで軌道に乗せる「個人M&A」入門 後編

こんにちは。

 

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今回は五味田さんの書かれた「会社を買って、起業する。超低リスクで軌道に乗せる「個人M&A」入門」の後編記事になります。

 

 

トピックは下記になります。

 

▪️「承継者のいない会社」を探す方法

▪️「素人感覚」で会社を買うかどうか判断する

▪️「決算書の数字」で冷徹に判断する

▪️株式購入の3ステップと購入資金の作り方

▪️会社を買った後の経営者としての選択肢

 

 

 

▪️「承継者のいない会社」を探す方法

 

前回の記事で承継者のいない会社をなぜ選ぶのかについて解説しました。

 

そしてその具体的な探し方は次の順番で探すといいでしょう

 

①親戚に聞く

②旧知の社長に聞く

③税理士に聞く

④勤めている会社の承継の可能性を探る

⑤常連客として通う店の承継の可能性を探る

⑥国・地方公共団体から紹介してもらう

M&Aマッチングサイトで探す

M&A仲介会社に依頼する

 

この順番には以前よりご説明している「信頼関係」が影響しています。

 

経営者はできれば親族に継いで欲しいと思っており、それが無理でも自分の意思を継ぐ人に渡したいと考えています。

 

なのでまずは自分の身の回りから承継の可能性を探りましょう。

 

 

 

▪️「素人感覚」で会社を買うかどうか判断する

 

そして買いたい会社の候補を絞り込んだら、次にその会社を購入するかしないかを、さまざまな視点でチェックします。

 

まず最初のチェックは素人目線でその会社が提供している商品・サービスに魅力があるかどうかです。

 

企業ホームページや宣伝・広告などを見て、商品・サービスを買ってみたい、使ってみたいと思えるかどうかを確認します。

又、実際に買ってみて顧客として満足度が高く、また利用したいと思えるかをチェックします。

 

 

 

 

次にチェックすべきは、この会社で働いてみたいと思えるかどうかです。

 

そこで働く人たちの表情や態度をチェックし、会社の雰囲気を見ていきます。

そこからわかるのは、その会社の「組織力」や「組織風土」です。

 

いかに働きやすい組織が作られているかというのは適切な「報酬・環境」「人事評価制度」「教育制度」が整備されており、従業員にとってやりがいを感じられる組織というわけです。

 

 

又、求人広告の頻度でその会社の離職率が分かったりもします。

 

 

もう1つ、本当に買う価値のある会社かを見極める方法として、その経営者と何回か食事に行きましょう。

 

食事をしながら仲良くなる、は結婚も会社売買も同じです。

 

相手との信頼関係を築く上でも良い方法と言えます。

 

その際に気にしておきたいポイントは下記です。

 

①相手の生い立ちや事業経緯

②思考の癖

③税金・借入に対する考え方

④経営に関わるキーパーソン

⑤会社の譲り方や売買金額に関する希望

⑥会社を売った後の希望の関わり方

⑦自分が会社を買った際の現社長のメリット

 

1回の食事ですべてを確認することは難しいので、何回か食事を重ねながら確認していきましょう。

 

 

▪️「決算書の数字」で冷徹に判断する

 

素人感覚で会社を買うかどうかを判断したら、次はシビアに数字で精査する段階に入ります。

 

ここで注目すべきは会社の財政状況です。

 

「どのような事業でどれだけ売上があるのか?」

「利益がいくら出て、お金の使い方に何か問題はないのか?」

 

などを決算書の数字をもとに細かく確認していきましょう。

 

 

確認しておくべき書類は以下です。

 

・決算書

貸借対照表

損益計算書

・仕訳日記帳

・個別採算表

特許権

・商標権

・株主名簿

 

 

本書ではその言葉の意味から、その読み解き方まで丁寧に解説しております。

 

是非それぞれを詳しく理解したい方は本書を手に取って貰えればと思います。

 

 

 

 

 

▪️株式購入の3ステップと購入資金の作り方

 

会社購入の最終ステップである会社購入の方法と購入資金の作り方を解説します。

 

まず前提として、会社を買う=会社の株式を買うということを頭に入れておきましょう

 

その上で、本書では超友好的に買うために今まで信頼関係を築いてきました。

通常のM&Aでは売買価格は相場観に左右されますが、超友好的なら購入では相場は関係ありません。

 

したがって、こちらの希望購入価格を正直に話して、相手の販売希望額と擦り合わせるのが基本です。

 

ちなみにM&Aにおける会社売却の相場価格は、

 

「純資産+(営業利益+役員報酬)×2~5年」

 

という計算式で算出するのが一般的です。

(これは知らなかったのでかなり勉強になりました)

 

 

株式の売買価格が決まったらまずは購入予定の会社の役員になって仕事で成果を出しつつ、他の役員や社員との信頼関係を築きながら、徐々に株式を買っていく方法を本書では勧めています。

 

 

ステップ1:株式の一部を買って株主として経営参画する

ステップ2:株式の過半数を買って、会社の舵取りを任せてもらう

ステップ3:残りの株式を買って、現経営陣に引退してもらう

 

このように企業の経営陣が既存株主から株式を購入することを「MBO(マネジメント・バイアウト)」といいます。

 

株式は持ち株比率で「何ができるか」が変わります。

 

●持ち株比率が1%以上:株主総会における議案請求権

●持ち株比率が3%以上:株主総会の招集請求権、会計帳簿の閲覧請求権

●持ち株比率が33.4%以上:株主総会の特別決議を単独で否決する権利

●持ち株比率が50%以上:株主総会の普通決議を単独で可決する権限

●持ち株比率が66.7%:株主総会の特別決議を単独で可決する権限

 

会社購入では余計なトラブルを回避するためにも、持ち株比率と株主の権利について熟知しておきましょう。

 

そして、まずは役員として会社に入ってから株式讓渡することは、少ない自己資金で買うことが出来るメリットにもなります。

 

 

次に購入資金の作り方について解説します。

 

LBO(レバレッジド・バイアウト)を活用

LBOとはM&A手法の1つで、「購入対象企業の資産や将来のキャッシュフローを担保にして、金融機関などから購入資金を融資してもらう」方法です。

 

ここで先程お話したいったん役員になってから株式を買っていく方法(MBO)が生きてきます。

 

つまり、いったん役員になってしまえば、その会社を担保にして金融機関などから購入資金に充てるお金を融資してもらうことができるのです。

 

このLBOMBOの仕組みを使えば、自己資金がなくとも、融資によってある程度大きな規模の会社でも購入できる資金を作ることができます。

 

 

役員報酬を購入資金に充当することは王道

 

次にその会社の役員になり、役員報酬を会社購入資金として充当する手段があります。

 

この場合、使い道は2パターンあります。

 

1、現経営者が退職しない場合は、役員報酬・賞与を「株式購入資金に充てる」

 

2、現経営者が退職する場合は、役員報酬・賞与を「現経営者の役員退職金に充てる」

 

のが得策とされています。

 

 

最初に役員になった段階で担当した事業で成果を出せば、周囲からの信頼も得られ、同時に会社購入資金も確保出来ます。

 

購入前に役員になっておくことは、まさに一石二鳥の会社購入なのです。

 

 

 

▪️会社を買った後の経営者としての選択肢

 

会社購入は買った後どのように経営するかが重要です。

 

会社購入後の選択肢は大きく次の3つに分かれます。

 

①利益を増やして「役員報酬の増額」

②会社の価値を上げたあと、「売却」して利益獲得

③会社を「上場」させて事業拡大を目指す

 

多くの方が①を目指すかと思われますが、注意が必要なことは、税金などの面から見ても、役員報酬を増やしすぎると、その分「所得税」や「住民税」「社会保険料」が高くなります。

 

②の売却を考えているのであれば購入前の段階で現経営者に伝えておくのがベターです。

 

超友好的M&Aでは相手とまるで親族のような信頼関係を築くことを目指して承継しているので、引き継ぎ後に売却をすることを伝えるとトラブルの原因になります。

 

③の上場を目指すことはあまりオススメできません。

そもそもメリットデメリットを考えた時により多くのリターンを得るのなら②売却の方が良いからです。

 

簡単にメリットデメリットを見ていきましょう

 

【メリット】

●社会的信用や知名度が高まるので、資金調達しやすく、優秀な人材が集まりやすくなる

●株式を市場で売却することで、創業者の利益が上がる

●上場の為の審査をクリアするために、社内環境の改善、経営体制の見直し&再構築ができる

●まとまった資金が必要な時、保有株式を売却してすぐに現金化できる

 

【デメリット】

●上場の為の準備に、膨大な時間とお金がかかる

●上場後も、多額の上場維持コストがかかる

●多くの株主が経営に関与してくるので、上場前より経営方針の決定スピード、自由度が下がる

●今まで以上に社会的責任が問われるので、管理体制の強化が必要

●他者に経営権を奪われる、買収されるリスクが発生する

 

 

そこまでして上場し、会社を大きくしてどんどん新しい事業にチャレンジしていきたいという覚悟が必要です。

 

 

以上が本書の解説になります。

 

 

会社購入は、あなたの実力次第で価値が上がりも下がりもする堅実な投資です。

 

承継者問題で困っている会社を超友好的に安く買って、うまく経営する。

 

そして利益と会社の価値を上げ、経営者として役員報酬を増やすべく頑張るか、会社を売却して多いな利益を獲得するかはあなた次第です。

 

あなた自身のために、また救世主を求めている経営者とその会社で働く人々のために、そして社会のために、本書を参考に、会社購入に積極的に挑戦してみて下さい。

 

 

【解説】会社を買って、起業する。超低リスクで軌道に乗せる「個人M&A」入門 前編

こんばんわ。

 

 

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今回の記事では五味田匡功(ごみた まさよし)さんの書かれた「会社を買って、起業する。」を解説していきたいと思います。

 

五味田さんは事業承継コンサルタントとして活躍している方で、2020年3月には自ら立ち上げた社労士事務所を事業承継し引退、同時に42年の歴史がある株式会社クリエイトマネジメント協会を承継する。承継を「する側」「される側」両者の経験を活かして、新しい承継モデル「ネクストプレナー」を立案し、日本最大の税理士事務所である辻・本郷税理士法人との共同事業として国、地方公共団体、金融機関と連携しながら普及に取り組んでいる。

 

そんな方が書かれた本書では、個人M&Aの入門編として基礎から実践におけるノウハウまで分かりやすく解説されている。

 

本書を読むことで次のような疑問が解消されるだろう。

 

・会社ってそんなに簡単に買えるの?

・会社ってどこで売ってるの?

・そもそも、なんで売りに出ているの?

・いい会社を買うには、十分な資金を用意する必要があるのでは?

・いい会社を見つけたとして、どうやって進めればいいの?

・いい会社の見分け方ってあるの?

 

ではさっそく本書をざっくり解説していこう。

 

 

序章:どんな人が会社を買っているのか?

 

最近ではメディアでも取り上げられるようになった個人M&A。

M&Aといえば、「大企業やグローバル企業による合併・買収」といったイメージを持つ人が多いと思いますが、今や企業(法人)ではなく個人が、飲食店や小売店など小規模な事業、特に承継者がいない会社を買う「個人M&A」が増えてきているのです。

 

その背景には経営者の高齢化や承継者不足に加え、ビジネス環境の変化が加速していることなどさまざまな要因があります。

 

さらに新型コロナウイルスの感染拡大も影響しています。

 

「事業継続が厳しいので、会社を壌土・売却したい」という売り手側のニーズと同時に、「コロナ危機をチャンスと捉えて、M&Awp積極的に行いたい」という買い手側のニーズが高まっているのです。

 

中でも会社員やフリーランスの人でも個人M&Aを積極的にしていくことを本書は勧めている。

 

特にサラリーマンであれば今いる会社でのノウハウを活かした会社を買うことで容易に事業を拡大していけますし、承継者がいない会社を安く買って、うまく経営してバリューアップさせれば後は経営者として受け取る収入を増やしていくか、最終的に売却するかはあなた次第です。

 

会社員などの個人が会社を買う場合の一番のメリットは、「副業(または投資)として収入源を増やし、収入をアップできる」ことです。

 

ここで多くの皆さんは「会社を購入できても、今の本業を続けながら別の会社を経営するなんて、とても無理」と思われるかと思います。

 

それについては方法はいくらでもあります。

 

「業務を自動化」したり、「運営を他者に任せる」などで、自分の時間を割かなくても会社運営ができる事業、方法はあります。

 

詳しくは後ほど解説していきます。

 

他にも士業・コンサルタントによる会社購入も増えています。

これには実は理由があって、士業やコンサルタントは他の職種にはないメリットやアドバンテージがあるからです。

 

①もともと契約している顧客の状況をよく理解しているため優良企業を選別できる

②士業・コンサルタントとしての仕事に説得力が出る

③自身が現場に立たなくても、コンサルティングノウハウを活かして経営できる

 

特に②は自分で実際に経営をして成果を出すことができれば交渉でこれ以上の説得力はありません。

 

 

と、ここまで会社購入のメリットを記述しましたが、次にリスクについてお話します。

 

個人による会社購入の主なリスクは下記です。

 

①収入面での安定性が保障されない(がんばって働いた分だけお金がもらえるわけではない)

②買った会社が必ずうまくいくとは限らない

③経営状態の悪い会社を買うと、立て直す為の人・金が大量に必要となり、収益性極端に悪くなることがある

④会社の借入を返せない場合は、個人のお金で補填して支払うことも起こり得る

⑤別事業を運営することで本業が疎かになり、本末転倒になってしまう

⑥自分以外に起因する不祥事や問題の発生で、会社が大きな損失をこうむる場合がある

 

以上が主なリスクになるので頭には入れておきましょう

 

 

こうしたリスクがあるとはいえ、M&Aは副業や投資として。事業拡大の手法として、そして何よりもこれからの時代の生き残り戦略として有効です。

 

その為にも大事なことは「いかに経営力があるか」よりも「いかにいい会社であるかを見定め、いい形で引き継ぐか」です。

 

本書はいい会社の見定め方について一番重きを置いて書かれているのでこれからより詳しく説明していきますのでぜひ、そちらを参考にしながら「成功するM&A」のポイントを学んでください。

 

 

会社は「超友好的」に買うのがベスト

 

まず初めに、会社購入は至ってシンプルなルールで成り立っている。

 

車や電化製品と同じで売りたい人と買いたい人がいて、お互いの希望や要望がマッチすれば売買が成立します。

 

これはメルカリやヤフオクを使ったことがある人ならイメージしやすいはずです。

 

 

なにか買い物をする時に、よりいい物をより安く買いたいとは誰もか考えることです。

会社購入でその為に必要なことは「知識」と「信頼関係」です。

 

知識とは言わば目利きで、悪い買い物をしないための見分ける目です。

 

そして相手にこの人になら是非会社を任せたいと思ってもらえる信頼関係が築ければ、結果としていい条件で、安く売ってくれるのです。

 

会社売買では双方が中長期的にいい関係で、win-winの関係になろうと思えるような状況を作ることが大事です。

 

 

次にどんな会社を探すかについてですが、

これは「承継者がいない会社」を購入しましょう

 

現在日本では承継者がいなくて困っている会社が非常に増えています。

ある調査によると2025年までに70歳を超える中小企業・小規模事業者の経営者は約245万人となり、その半数127万社が承継者未定となるそうです。

 

又、新たな技術革新についていけなかったり、直近のコロナウイルスの影響もどうやら関係があるようです。

 

なので本書では「承継者がいない会社を、超友好的に買う」というテーマで書かれています。

 

 

次に小径車を求める経営者の「本音」を理解しましょう

 

①「できれば親族に会社を継いで欲しい」

 

②「会社を売りたいけど、赤の他人に買われたくない」

→企業買収=経営悪化した会社が吸収される手法といったネガティブなイメージがある為

→会社を売るのが恥ずかしい=プライド

→自分でないと経営できない、という思い込み

→いつまでも社長の地位にいたい、という自己顕示欲や自己承認欲求がある

 

③「信頼できる人になら私でもいい」

→できれば親族に会社を継いで欲しいが、無理でも自分の意志を引き継いでくれる、信頼できる人に渡したい

 

 

以上が主な経営者の本音です。

 

このポイントを理解しつつ、相手経営者と親族のような信頼関係を築けることで、超友好的に会社を継ぐことが可能となります。

 

 

 

 

勝負は準備で8割決まる

 

会社購入を成功に導く鍵は「入念に準備する」ことです。

 

■主に下記の4つの要素を棚卸しすることです。

①「社会的ニーズ(市場)」のあることは何か?

②自分が「稼げる」ことは何か?

③自分が「得意」なことは何か?

④自分が「好き」なことは何か?

 

中でも④の重要度はそれ程高くないと筆者は言っています。

初めは好きになれなくとも、仕事に携わっていくうちに好きに変わる可能性があるからです。

 

ですので、最低でも「得意」で「稼げる」こと、加えて「社会的ニーズ」があることでないと、その会社はうまくいかないでしょう。

 

 

■次に必要な準備は「人脈づくり」です。

 

会社経営は、その規模にもよりますが、通常、社長一人ではできません。信頼できるパートナーとして協力してくれる人、経営を手伝ってくれる仲間が必要なのです。

経営には、税理士や社労士など専門家などのサポートが不可欠ですし、仕入れ先や代理店などの取引先、顧客といかにいい関係を築けるかが肝になります。

 

ですので積極的にビジネス交流会やオンラインサロンなど、人が多く集まる場所へ出ていき、出来るだけ多くの人と会うことが大切です。

 

そしていい人に出会ったら一つ仕事を頼んでみましょう。

 

小さくてもいいのでビジネスをしてみる、もしくは仕事を頼んでみることで、その人の実力がよく分かります。

ここでチェックすべきはその人のコストパフォーマンスの高さです。

 

どんな業界でも、報酬金が高い人は当然それなりにいい仕事をしてくれます。

しかし、金額の高い安いに関係なく、こちらの期待を上回る質の高い成果を出してくれる人はなかなかいません。そういうコストパフォーマンスの高い人に経営を手伝ってもらえたら最強です。

 

できるだけ多くの人に会って、実際にビジネスをしてみると、自然と人を見る目が養われます。

その結果、本当に気の合う支援者・協力者と長い付き合いができれば、それはあなたのキャリア、もっと言えば人生にとって、かげがえのない財産になるでしょう。

 

■買いたい会社の条件を決めて「購入計画」を立てる

 

ここからはより具体的に準備をしていきます。

買いたい会社の「業種・地域・規模・予算」を具体的にイメージするのです。

ここで一番大事なポイントは、「自分が心地よく(無理せず)経営できる会社のイメージ」を具体化することです。

 

そうしたイメージを持ちつつ、まずは気軽にマッチングサイトをチェックしてみましょう。

 

「TRANBI」や、国内最大級のサービス規模を誇る「BATONZ」など、数多くのM&Aマッチングサイトがあります。

こうしたサイトで実際にどんな会社がどんな条件で売られているのかをチェックしてみれば、買える会社の「業種・地域・規模・予算」が何となくわかるわけです。

 

まずはあまり深く考えず、メルカリのような感覚で、気軽に売り案件をチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

 

■経営を支援してくれる「いい税理士・社労士」と仲良くなる

 

経営資源である「人・モノ・金・情報」のうち、経営を成り立たせるために、特に重要なのが、「人と金」です。

 

会社経営の肝は、「いかに、いい人材を採用し、定着して働いてもらえるか」と「いかに自社のお金が潤沢であるようにするか」です。

そこで「人」の専門家である社労士、「金」専門家である税理士の力が必要なのです。

 

それぞれの役割は下記の通りです。

 

税理士の仕事:税務(会社が支払うべき税金を管理)

       財務(財務諸表などを参考にして、

         経営状況が健全であるかをチェックし、

         資金調達・運用をどうするか考える)

 

いい税理士を選ぶ基準は、税務と財務をきちんとこなせることですが、とくに重要なポイントは「管理会計」「資金調達」「補助金支援」ができるかどうかです。

 

社労士の仕事は「人事制度」「採用」「助成金支援」などについて、しっかりとサポートができることですが、特に重要なのは「人事制度」に関する知識とスキルです。

 

「適切な人事制度作り」ができるかどうかで、経営がうまくいくか、いかないかが決まるからです。

 

税理士や社労士は、業務の性質上、一度頼んでしまうと途中で変更するのが大変なので、「慎重に選ぶ」ことが大切です。

 

 

 

以上、ここまでが会社購入の準備段階で、是非行ってほしいことです。

 

次の記事からはいよいよ実際に「会社を探す方法」についてざっくり解説していきます。